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暗記の方法と学習の仕方を考える

暗記には大きく二種類のものがあります。
この違いを良く理解せずに学習すると、その効果に大きな差が出てくるので注意が必要です。
さらに、学習の仕方で、長く覚えておけるか、理論的に考えられるかなど、大きな差が出てきます。
一つ目には、いわゆる丸覚えです。
これはものを覚えるのに意味を考えず暗記することです。
丸覚えするしかない事項はこの方法しかありません。
もう一つは、理解したうえでの暗記です。
無意味なことは理解し覚えにくいうえに、覚えてもすぐに忘れる、ということは科学的に実証されていると言います。
できれば、理解したうえでの学習が理想的です。
例えば、歴史の学習を考えてみましょう。
年表や人名は意味を考えず覚えざるを得ません。
しかし、年表は時代背景などの因果関係を理解しようとすれば、細かい年代は覚えていなくても歴史上の事件の前後関係はわかります。
人名も同様です。
その人物の背景がわかれば、少なくともどの流れを汲む人物かが思い出されるでしょう。
理解しながら覚える方法は、授業などを活用することです。
背景や因果関係を聞くことで概略を理解することから始め、そのうえで細かいことを全体の流れのなかで覚えてゆくことが効果的と言えるでしょう。

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